こんばんは、東洋の委員長です。
この「東洋医学の考察」は、私東洋の委員長が日々の生活で感じた
東洋医学に関する疑問点や問題点などを考察する雑記コーナーです。
考えすぎなあなたにピッタリとなっております、ぜひご覧ください。
第2回は、「奥が深い」とか言って説明を怠っているのではないか?という話です。
東洋医学は奥が深い?
最初に断言します。東洋医学は、そこまで奥が深いものではないと思っております。
自然観察から生まれた学問で、自然界における陰陽論・五行論から派生し、
それを人体に当てはめた際に、蔵象学(臓腑について)・経絡経穴学・病因病機などに応用されているだけです。
つまり、根本的には陰陽五行論に基づいて、理論体系がなされており決して
難しいことなど無いと私は思っております。
そもそも専門学校レベルの知識ですし、科学的に解明されていないことはもちろんたくさんありますが、それは東洋医学に限った話でもなく、科学的に解明されているかどうかと、奥が深いかどうかは全く別物であると思います。
教科書が3冊しかない
奥が深くないとか、半ば暴言じみたことを言う理由の1つに、教科書が少ないことがあります。
純粋に東洋医学の内容が記されている座学の教科書は、
東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論の3冊しかありません。
なので、私の話す奥が深いに関しては、専門学校レベルの東洋医学の学習に関して言えば
奥が深いと言えるほど、難しくないと言うことです。
むしろ、3冊に分かりやすくまとめられているのに、東洋医学に対して興味を示す学生が少なかったり、東洋医学的な治療を行う施術所が少ないのは
専門学校にいるうちに、難しくもないレベルの東洋医学を「奥が深い」とかいって
学生たちへ無自覚にネガティブキャンペーンを行っているからでは無いでしょうか。
未病≒予防医学
私は、未病を治すという「治未病」の考え方に惹かれてこの業界に足を踏み入れました。
その中で、自分の身体に起こる病気ではない様々な不調の大半が、東洋医学で説明がつき
決して難しいものではないということを体験しています。
それは、未病とは現代で言う健康医学のことであり、病気のランクづけと職種の難易度で考えると
現代医学(西洋医学)の知識量で考えたら、かなり低い位置にあると考えています。
東洋医学≒予防医学<リハビリテーション医学<西洋医学≒現代医学
あはき師<PT・OT・ST<医者
あくまでイメージですが、このように資格の難易度と、医学レベルが比例しているのではないかと私は考えております。
その中でも、東洋医学はやはり資格としての難易度も、医療としての学習難易度も低いと考えており、他職種と比較してもやはり
難しくは無いのではないか?というのが私の見解です。
説明を怠っているとは
少し言葉がすぎたことを言いましたが、今までの話を振り返ると、
私の言う「説明を怠っている」には2つの意味があると気づきました。
学習難易度が高くない説
①教科書の少なさと、その内容の分かりやすさ(かなり読みやすい)
②他業種との比べた、医学レベル・知識の要求度合い
この2つを考えると「奥が深い」といって、実際に活躍できるレベルまで学生を育てることができていないのは
業界として、単純に後継者の育成のための説明や手順の解説など怠っているのではないか?
と言うのが私の見解です。
卒業時に、臨床で用いるレベルまで到達していない
実際に臨床で用いることができるレベルまで、落とし込んで話していない。
話していても、座学の上での知識になってしまい
いわゆる机上の空論状態で、実際の臨床に結びついた学生を育てられていないのではないかと思います
もちろん、私もその一人で、教科書を読み込み東洋医学の概要や理論は理解したけれど
それと臨床で人を治せるか、それも経営が成り立つレベルに落とし込めているか
患者の満足度と料金が釣り合っているかなど
「東洋医学的な治療理論」だけに留まってしまい、実際に臨床に用いるレベルまで達していないこと。そのために必要な知識まで落とし込んで伝わっていないことを「怠っている」と私は表現しています。
最後に
本当にいろんな方から、怒られそうなことを書きましたが
今までそうやって、新たな技術や発想を封じ込めて阻害してきたような業界では無いかと
私個人は感じております。
しかし、それと裏腹に東洋医学の理論や技術は、私の不調を治してくれたのも事実で
そのような素晴らしい文化や技術を残したいという思いから書いています。
このままでは、衰退する一方で自然淘汰しそうな現状でもがく、その一歩としてこのようなコーナーを設けております。
これを読んで、反発や共感があればぜひ、コメント欄へ感想を書いてもらえると大変嬉しく思います。(匿名可なので、業界に長くいる方もぜひ本音を教えてください)
ありがとうございました。