【東洋医学を考察する】#0001
五行の属性で捉えよ

こんにちは、東洋の委員長です。

新しく始める企画で、東洋医学を考察するシリーズと題して

東洋の委員長が、日々生活している中で思いついたり降ってきたりした

東洋医学に関する考察を、気ままに述べるシリーズです。

第1回目は、五行で属性を忘れるなです。

五行で属性を忘れるな

おそらくこれを読んでいる皆さんは、あはき師や漢方など、東洋医学の関係者だと思います。

皆さんが、弁証を立てる時、「どの臓腑」が虚しているか実しているかと考えると思います。

梅雨の季節に体調が悪くなる人は、湿邪に弱いとか、脾が弱いとかですね。

しかし、その前に考えるべきは「五行の属性」ではないかと私は思います。

五行の属性の存在を飛ばしていないか

五行の属性とは、木火土水金の5つの属性のことですね。

これを第一に捉え、それを人体に当てはめたときに、「脾」が弱いなど判断するのが

弁証論治だと思うのですが、私も含め多くのかたが

梅雨に下痢っぽい→湿邪に犯される→脾が病んでいると

ある種、短絡的に捉えてしまっていることが多いのではないかと、先ほど急に思い、今書き記しています。

蔵象論の前に、陰陽五行論を考える

「陰陽五行論」という言葉の通り、「陰陽論」と「五行論」が合わさり、それを人体に当てはめた時

肝心脾肺腎など、五臓の概念など「蔵象論」が生まれたのだとすると

やはり先に考えるべきは、「どの臓腑か」ではなく「どの五行が影響しているか」だと私は思うのです。

便秘と五行論

ここ数日、私く便秘で悩んでおりました。

兎糞状までは行かないが、コロコロと形の小さいものでした。

新版 東洋医学臨床論の「便秘」の記載を読むと、東洋学的には

熱秘・気秘・虚秘・冷秘の4種類に分けられ、それぞれの病因病機が書かれているわけですが

それを見て、便の形状や寒熱がないこと、胸脇苦満などの気滞の所見が見られることから

肝から派生した、「気秘」だろうなと思っていたわけです。

しかし、その時急に気付きました。五行を置き去りにしていないかと。

臓腑の前に、五行を考えよ

肝鬱気滞っぽいので、結局は同じことだとは思うのですが

「肝気が実しているな」の前に、ここ数日の生活状況を五行に当てはめると

まあ、色々と縛られていたなと思うわけです。

木の性質「曲直」が、発揮できない状況だと考えると、気が停滞し、肝に影響が及び、便通に派生すると便秘になる。

この五行の属性のことを、私たちは忘れがちなのではないかという話です。

五臓の前に、五行

要は、人の身体を見るときに、考えるべきは

「脾が弱い」など、どの臓腑が病んでいるかではなく

この人の性質・体質は「五行」に当てはめるとどれか?

この人は、「木」の人なのかな?と言った

「五行の属性の視点を忘れるな」というのが今回の考察です。

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