【東洋医学を考察する】#00008
奥深いのは東洋医学ではなく「人体」ではないか?

こんにちは、東洋の委員長です。

先日、専門学校時代の友人と話していた時に、最近サイトにこのコーナーを設けたという話をしたのですが

https://toyo.mitsuyou.com/blog/1627/

その際に、友人も「東洋医学が奥深い」ってのはなんか違う気がするのような事を言っていたんですね。

その時にも、同じことを話したのですが

東洋医学の理論が難しいとか、奥深いのではなく

「人体」が今でも科学的に解明されていないことが多くあって、不思議なのは奥深いのは「人の身体」なのではないか?という話です。

東洋医学は論理的である

東洋医学は非常に論理的であり、現行の教科書「東洋医学概論」はとてもよくまとめられています。

陰陽五行論を始めとする、哲学出来な思想の基礎。

蔵象学説、経絡経穴学説、気血津液学説など、形態機能面についての東洋医学的な知見。

六淫、七情、病機などの病因病機学基礎。

四診、弁証論治などの、診断学。

治則、治法などの、治療学。

これらの内容が非常に変わりやすくまとめられており、初学者向けには非常にわかりやすくなっていると思います。

なぜ「奥深い」と言われるのか

それは、では実際にその理論を用いて、あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうを用いて治療をしようとしても、理論通りにいかないところではないかと私は思います。

東洋医学的な理論では、「こうなる」とされている状態でも、弁証通りでなかったりするのが人体であり、それは西洋医学でも説明がつかないことがあるように

同様に東洋医学でも説明がつかないことはあって然るべきだと思うです

しかし、人体の不思議さと東洋医学の理論をごっちゃにしてしまう人が多いために、

「東洋医学は奥深い」といった認識を初学者や一般に与えていたり、東洋医学を教える立場である人間がそのような認識、発言をするともちろんそれに習う学生は、当然「奥深いもの」という認識をすると思います。

もしくは、そのような事が疑問を持つこともなく、「奥深いものだ」という認識で学んでしまうと

結局よくわからないものだと、中途半端に学びを放棄してしまったり、そのような現状が「奥深い」と言わしめているのではないでしょうか?

奥深いのは、身体じゃないですか?

もはや人体に限らず、生き物の身体だったり、生き物そのもの全てを解明することは難しいことで

ヒトのDNAが全て解明されても説明がつかないことなど、多々あると思います。

だから、それは東洋医学が奥深いとかよくわからないのではなく、人体って、ヒトって、生き物ってよくわかんないよね。でも治ったり治らなかったりするよね。そうゆうことだと思います。

だから、私が言いたいことは、「東洋医学はもっと簡単で論理的で学びやすいよ」ってことです。

そして、それを伝えるのがこのサイトの役目であり、そんな嫌煙しないでって窓口を大きくして新規参入者をいかに増やすことだと思います。

そのこと自体が、東洋医学の文化保存や技術継承に繋がり、結果的に発展するきっかけになると私は思います。

やはり、人が集まらない業界は続くものではなく、それは歴史が証明してきています。

だからこそ、多くの人に「おいでおいで」って窓口を広げること、「奥深い」とかふんわりした事を言わずにもっと多くの人を取り込めるようにしたらいいなって思います。

今日はここまでにします。ありがとうございました、東洋の委員長でした!

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