こんにちは、東洋の委員長です。
また性懲りも無く、業界の方から怒られそうなことを書きます
なぜ、東洋医学が胡散臭いと言われてしまうのかという話題です。
やはり「奥深い」とかふんわりした事を大きい声で言う人が多いからではないか?と私は思います
東洋医学の理論とは?
古代中国において、自然観察の結果生まれた「陰陽五行論」を人体に当てはめて
それを未病の治療に応用すると言うのが東洋医学になりますね。
人体に当てはめた時に、どの臓腑があり五行のどれに当てはまるのかを「蔵象学」
人体内を巡る生理物質は、気血津液であるという「気血津液論」など
かなり分類わけが明確で、分かりやすいと私は思うのです。
しかし、その「気」の説明であったり
目に見えないものを捉えるという概念を上手く伝えられない時に
「そうゆうもの」とか「宇宙のなんたらかんたら」とか言い出すから胡散臭いとか言われるんじゃないでしょうか?
すでに解明された「気」とは?
例えば、気体・液体・個体のように物質には状態がありますが
掴めない気体のようなもののことを、昔は「気」と読んでいて
「氣」という旧字体から分かるように、米を炊いた時の水蒸気(液体)も「気」と捉えていることが分かります。
そして、その米を炊いた時に出る「気」は湯気であり
水が温められて水蒸気(気体)になった後、空気中で冷やされて
細い液体になったもの(湯気)指している事が容易に分かり、これはすでに解明された「気」の一つであると分かります。
「温度」もまた、現代では解明された「気」であり
天地人の概念で出てくる、陽気(天の気)・陰気(地の気)は、温度の話とぴったり重なります
太陽の熱エネルギーは、地表を温め上から下に降りてくる。(陽の気自体は、上に昇る性質がある)
というように、温度も「気」の一種であることは容易に想像できます。
しかし、これらの説明を省き東洋医学に初めて触れる人たちに
いきなり「気」がどうこうとか、宇宙がとか広い抽象的な話からするから、胡散臭いとか言われるんでしょって思います。
同じ話を繰り返していますが、「気」があるかないかという話ではなく
古代の中国の人たちが、見えないものを「気」と捉えて自然界を説明しようとしたのを
人体に用いると、経絡というものの中を「気」が流れていて、それが多い少ない(陰陽)のバランスで体調不良が出るよ。
それがどこにあるかを、陰陽五行論を人体に当てはめた時に、五臓六腑(蔵象学)によって説明できて
ああ、あなたは木の性質の人で、木の気が実しているから、木剋土で脾に影響が出て下痢になるんですねとかいう
順序を追った説明になるんだと私は思います。
だから、胡散臭いとか言われるのは、世の中の鍼灸師たちの勉強不足で
ふわふわとわかったフリをしながら、曖昧で甘いまま説明しちゃったりするから何じゃないでしょうか?
そろそろ本当に業界の人から怒られそうですが、私はそう思います。
順序だった説明が出来ない=ただの鍼灸師らの勉強不足を「奥深い」とか誤魔化すから「胡散臭い」とか言われるだけだと私は思います。
以上です。今日もいろんな本を読んで、鍼を受けて灸を受けて、考察をして、私は日々学びます。
皆さんも、曖昧な鍼灸師にならないように頑張りましょうね。そのための、東洋の委員長です
では、また次回の「東洋医学を考察する」でお会いしましょう。
東洋の委員長でした。